毎週火曜日、私の元を訪れてくれる人がいる。
その人のことを、待ちわびているわけではないけれど、
その人は、他者に幸福をもたらすつもりで、寒い冬の日、コートにくるまってやってくる。
「終末の時を、義のある人ととして永らえられるように」と言うその人を、
ひとまず受け入れた。その言葉に共感し救いを請うためではない。
その人が誰かのために動いているから。
たとえ自分には必要なものではなくとも、
よけいなお世話でも、
忙しくても、
他に耳を向けられる今の自分に感謝。
少し前では考えられない自分の変化。
どうして自分は変化したか。
その人が読み上げるストーリーではなかった。
周囲の人、自然、に私が目を向けて見つめてきたから。